Web標準



石田です。

現場の人の痛切なご意見は、参考になります。

> そのためには、まずは稼ぐこと。情報発信だけじゃなくて、あいつは何故あんなに
> 稼げるんだろう...くらいのことをWebアクセシビリティやWeb標準に取り組んでいる
> 人がしないと駄目じゃないかな、と思っています。

「Designing with Web Standards」の著者のジェフリー・ゼルドマンは、
ウェブデザイナーですが、それでビジネス的にとても成功しています。
米国では、その成功例があるから、彼の意見は、すんなり受け入れられたの
だと思います。

日本でも、そんな成功例を作り出したいとこですよね。
野田さん、チャレンジして見ませんか。(笑)

> ところで、昨日埼玉で、ある行政機関の広報担当者(100名くらい)を前に、JISに
> ついて話してきました。といってもJISの中身は全然話して無くて、アクセシビリ
> ティ全般について、話しました。
> ホームページリーダーを使ってサイトを読み上げさせて聞いてもらいました。
> やっぱり「鳴り物」を入れたのは正解だったようです。

ホームページリーダーの読み上げってのは、確かに演出的には効果ありますね。
しかし、その結果、視覚障害者対策がアクセシビリティってな誤解が生まれつつ
ありそうな点、は危惧しています。

上肢障害者とか、さらに重度の障害者が、おいてきぼりにされそうな感じがする
のです。

だから、障害者も高齢者も共に生きる、生きているという理念作りの大切さも
感じるわけです。

でもま、それには時間がかかります。
日本では、障害者も共に生きているってな感覚ありませんからね。
そして障害者が「生きる勇気を与えてくれる」道具ってな、変な感覚が
まかりとおっていますからね。

それを徐々にでも覆していければと思っています。

JISを引き合いに出すのは、諸刃の刃とも思っています。
自治体レベルならJISを意識するでしょうが、企業や、個人のデザイナーに
とっては、オーバースペックな点があり、嫌な押し付けと感じられる人が
多いでしょうから。
JISは正論だけど、、、ぶつぶつってな個人的な意見を頂戴しています。

アクセシセミナーに参加されないような人にこそ、浸透し、共感をもって
もらえるような「言葉」「理念」を、とにかく模索中です。

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KeiYu HelpLab 石田優子
http://www.keiyu.com/
ishida@xxxxxxxxx

クロッシングフィンガーズ代表
http://www.crossingfingers.org/
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