Re: 日本語のアクセシビリティ



野田です。

制作者が何故Web標準にうといのか、何となく考えていました。

普通、会社なりに入って技術を見につけて稼げるようになるまでには、5年くらい
はかかるわけですよ。Webの5年前って、WCAG1.0が勧告された時で、まだCSSにち
ゃんと対応しているブラウザも殆どなくて、Webデザイナーは問題の多いブラウ
ザと格闘して、その中で食える技術を身につけたわけです。

で、それで食えるようになったら、あとはこれまでの投資を回収すべく、食うこと
にシフトしますよね。

専門学校とかでも、その技術で食える側が教えるわけですから、既に5年のギャップ
があるわけです。

この世界で5年っていったら本当は致命的な筈なのですが、それで食えてしまってい
る。ですので、「流行り」が来るとはいえ、主流になるにはまだ現状のままでは駄
目だというのが私の認識です。

やはり、それで食える、あるいはそれでないと食えない状況が来ないと駄目です。

そのためには、まずは稼ぐこと。情報発信だけじゃなくて、あいつは何故あんなに
稼げるんだろう...くらいのことをWebアクセシビリティやWeb標準に取り組んでいる
人がしないと駄目じゃないかな、と思っています。

# 別に球団買う程稼がなくてもいいですが...


米国の流行を1、2年遅れあたりで導入するという今の日本のウェブデザイン界の
流れでは、おそらくそうなると思います。
HTMLプラスCSS、XHTMLプラスCSSが流行る世の中になると思います。
しかし、その技術を使う人の「思い」「こころ」がどうかってとこですね。
技術は所詮ツールであり、それを、どう、使いこなすかは、人ですからね。

[中略]

ソフトの使い方ではなく、基礎をしっかりと各種学校で教えて欲しいものです。
クリエーターの事務所でも、育成する時に基礎をしっかりと教えて貰いたいもの
です。


ところで、昨日埼玉で、ある行政機関の広報担当者(100名くらい)を前に、JISに
ついて話してきました。といってもJISの中身は全然話して無くて、アクセシビリ
ティ全般について、話しました。
ホームページリーダーを使ってサイトを読み上げさせて聞いてもらいました。
やっぱり「鳴り物」を入れたのは正解だったようです。

話し手も演出が大切だな、と痛感しました。

またJISは、こういった場で「話しやすい」という点では価値があると思いました。
中身は全然紹介しませんでしたけど、JISなんです、という話し方ができなければ、
W3Cの説明から長々しなければならないわけです。その点でJISは簡単です。

# 中身の議論は別です。

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  Alfasado,Inc.(アルファサード)
 野田純生 (Web Solution Engineer)

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  e-mail  :<mailto:junnama@xxxxxxxxxxxx>

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