Re: MacromediaWebアクセシビリティセミナー
- To: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: Re: MacromediaWebアクセシビリティセミナー
- From: Ishikawa Jun <ishikawa@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Fri, 16 Jul 2004 00:09:16 +0900
In reply to NORI <nori@xxxxxxxxxx>'s message:
Noriさん、石川です。
> 自由な表現をしている人に対して、情報にアクセスできないのは不平等であると
> いう言い方は、ちょっと強制すぎて、ナイーブになりすぎる気がしています。
> そういう個人に対しては、自分の作品をより多くの人に公開するために、アクセ
> シビリティという思いやりのスパイスを振り掛けましょうという方が、自然な参
> 加を促せると思っています。
時間がたっぷりあればこういう議論をするとさらによかったですね。
Noriさんや他のパネラの方々、それに司会の植木さんもこのmlにsubscribeされて
いるかもしれないと半ば想像しつつあえて書いたので反応してくださってよかったで
す。(笑)
私は、「配慮の平等」を公的セクターにはmustとして求めます。企業のポータルサ
イトやrich internet applicationにも求めます。なぜなら、そこはだれもが利用した
いし、利用しなければならないサイトだからです。
しかし個人の趣味や映像表現のためのウェブページにはそういうことはいいません。
当日たくさんいらしていたウェブクリエーターのみなさんに、ぜひ言っておこうと
思ったことがもう一つありました。
みなさんが個人の趣味なりアートとして自分の表現のためにやっているときには自
由に創作してください。しかし、行政なり企業なりから発注を受けて仕事をしている
ときはアクセシビリティはmustと考えていただきたい。
前者をアーチスト・モードというなら、後者の職人モードではアシストとサービス
のプロに徹してほしい、と。
その二つがごっちゃになってしまう話はよくないと思っています。それでは国も法
律もJISのような規格も思いやりの一種になってしまいます。しかし、断然それは違い
ます。
Noriさんが、いまやアクセシビリティは外注仕事としてはmustだが、自分はやむな
くやっているわけではなく、アクセシビリティはけっこう楽しい、いろいろなゲスト
のことを思ってページを作るのは心地よい、みたいに発言してくださるととてもステ
キだと思います。お見受けするにすでにそういう感じではないでしょうか。それを、
「おもいやり」という言葉でまるめてしまうのは、もったいないと思いました。
#反論歓迎!
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石川准
http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/index.html
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