Re: [other] Re: 日本語のアクセシビリ ティ



FUMINGです。

>宣伝めきますが、私が翻訳しました「Designing with Web Standards―XHTML+CSS
>を中心とした「Web標準」によるデザインの実践 」が、出版後一ヶ月に
>して重版になることが決まりました。ありがたいことです。
>そして、こういうことに興味を持たれる方が多いというのは、興味深いこと
>です。

読ませて頂きました。
初心者向けではなくて、ある程度サイト作成経験がある方向けですね。

>そして、構造とデータの分離は、アクセシビリティにも寄与すると考えて
>います。

構造の部分がしっかりしていないと、構造とデータを分離してもアクセシビリテ
ィに寄与できないと思います。div病、span病なHTMLソースでは無理でしょう。
ある程度きちんとした文書構造のマークアップが求められると思います。


>しかし、問題はですね、せっかく、アクセシビリティ強化に役立つような
>ツール、技術があっても、それを使う人の手によっては、なんだか
>メチャクチャなものも、作れてしまうってことです。
>WCAG準拠、JIS準拠、そんなことが、アクセシビリティの「こころ」では
>ないはずでしょう。

その部分、非常に共感します。
WCAGにしても、JISにしても、根本にこめられているのは、「WWWで環境や状況に
依存しない情報共有ができるように」だと思うのです。(JISは少々怪しい部分
があるのですけど)

1.制作者が自分と違う環境や状況で閲覧している人がたくさんいるという事実
を知る。
2.日頃の環境や状況以外で閲覧したときにどういう不具合が出るのかをできる
だけ多くの環境や状況で体験する。
3.不具合をできるだけ解消するためにはどのような実装が必要で、それを落と
し込めるのかどうかを考えて、実装する。

現状では、1.の部分にすらたどり着いていない制作者やクライアント側担当者
がほとんどだと思うのです。徐々にステップアップしてもらうしかないのかなと
思ったりします。


>そもそも、アクセシビリティとはなんぞや?
>なんでアクセシビリティが必要なの?
>
>その理念固めに、今腐心しています。

Webに関して、私の考えは以下のとおりです。考えが浅いのかもしれないのです
けども。
1つ目は、「門前払いをしない、必要な情報が問題なく取り出すことができる」
2つ目は、「WWWで環境や状況に依存しない情報共有ができるように」これに関
しては、WWWが生まれた背景などもあわせて考えてみると良いかと思うのです。


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FUMING
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