Re: "ちょっと配慮すればできる" ということに関して (was: Re: 認識障碍)



 こんにちは、ふかがわです。

 >yuuさん

 はじめまして。

>上記URLのページは弊社までの道のりを示した地図です。
>このページを当時(2001年だったかな?)制作するにあたり、地図と住所を
>単に示すだけでなく、そこまでの到達経路をテキストで表現したものです。
>(中略)
>ちなみに、このページでも駄目だったという事例を、その体験者に
>じかに聞いたときは、けっこう残念な思いをしたものです。
>もっとどうにかするには、その行程上のランドマークとなりうる写真を
>多く添えるとか、じっさいに歩いてオフィスまで到達する内容の映像も
>置いておくとかでの対応ってことになるのですかね。

 地図、非常に難しいですよね。

 個人的に作った下記のバイク屋のページでは、
 あらゆる場所からの画像を用意するのは難しかったので、
 歩きやバイクなどでの来店どちらもカバー出来るように
 最寄りの幹線道路の交差点をポイントとして
 各方面からの写真を用意してみました。
 
 http://www.ys-pit.com/shop/keypoint.html

 上記は広域地図では不安な方のために用意したもので
 印刷の場合は、それらの写真とお店の正面写真をセットにし、
 連絡先や注意点などを簡単に添えたものを用意しているのですが、
 現場からのフィードバックがないのでどれだけ有効かは
 よくわかってません(^-^;

 ちなみに、当時はかなり考えて作ったつもりなのですが、
 今見ると方角は入ってないし、道路に「至○○」が抜けてるとか、
 到達経路はもう少しテキストで具体的に書けるな、とか
 そもそも「観察点「1」」なんていう記述だと
 画像を見られない場合は不親切だなとか、いろいろあります...

 ◇

 で、ここからは「配慮」という曖昧な言葉に関しての私見ですが
 上記の地図でもそのへんのものよりはマシだと思ってはいるのですが、
 こういう「配慮」みたいな部分はJISなどで定義する部分では
 ないかなぁと思ってます。

 # そもそも、「こういう「配慮」みたいな部分」の定義自体が
 # 明快になり得ないかと思うので難しい問題なのですが...

 なぜなら、お店であれば、わかりにくくて来てもらえないツケは
 お店自身が払うことになるわけですし、逆に何が何でも行きたい人は
 あらゆる手段を使って探し、行こうとするはずです。

 これらは何もウェブのアクセシビリティの問題だけでなく、
 日常会話などのあらゆる場面で起こりうる部分であり、
 それらは各自の責任でいいのではと思うのです。

 もちろん、地図のような多くの企業サイトにあるようなものなら、
 ある程度掘り下げて書かれていればもちろん非常に良いことだと思います。

 でも、それをスタンダードなものとして定義されるのは
 仕事としてやっている制作の現場、素人がプライベートで制作している現場、
 それから、もちろん発注する側も含めて厳しいかなと思います。
 
 ではいらないか、ということではなく、こうした概念とかは
 広まるべきだと思うのです。

 なので、必要性はある(重要度が高い)、でも、定義は出来ない。
 そんなものはサンプルとしてでも掲示出来ればなぁと思う次第です。

 # サンプルという言い方がいいかどうかはまた別の話ですが...

 JISの策定上、こうした議論は幾度となくあったはずですので、
 そうしたドキュメントなども公開されているとよいと思うのですが...

 あまりまとまってませんが、とりあえず。

以下署名--
 ふかがわ