Re[2]: "ちょっと配慮すればできる "ということに関して
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- Subject: Re[2]: "ちょっと配慮すればできる "ということに関して
- From: 戸嶋凡兵衛 <sonchou@xxxxxxxxxxxxx>
- Date: Wed, 18 Aug 2004 09:08:44 +0900
- Organization: アイ・コラボレーション
yuu Morita さん。
戸嶋凡兵衛です。2004/08/18(水) 08:28:18
Re: "ちょっと配慮すればできる"ということに関して への返信です。
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|したがって、どうすれば何が実現できるということが具体的には
|わからないでしょう。その状態で「ちょっと配慮すればできる」と
|いわれても、制作者は困ると思います。
|
|つまり、どこまで実装すべきなのかという基準がないと、終わりが
|見えないですね。
|
|これが、WCAG 1.0やJIS規格に記載されているような縛り(というか目安)
|なくして単に「ちょっと配慮すればできる」っていうのは制作者泣かせ
|でしょうよ、って僕が思う理由なのですが。
ガイド71を読み返して見ました。
実は斜め読みしかしてなかったりしてっ!^_^;
で、気に成ったフレーズがありました。
<ここから>------------------------------------------------------
まずは、実現可能な範囲からという意図で、非常に重度で複雑な障害をもつ人々
のニーズは、このガイドで示された範囲を超えるものであると記されている。
また、本書のねらいとして、「 アクセシブル・デザインの採用に伴う市場拡大
の利得について注意をうながすことである」と、明記されている。
<ここまで>------------------------------------------------------
★参考:http://kyoyohin.org/12hyoujunka/0_5shou.html
MLの皆さんと話していてこの辺を何方も言われて居なかったような気がします。
私は何処かに同じような内容を書いた覚えは在るのですが、どのレスにつけたの
かは不明です。
先ずは取り組める所からその制作を担当するものとクライアントが話し合いなが
ら、出来ればそこに障害者であれ、高齢者であれ、健常者であってもフィードバ
ックをして貰いながらの制作と言うのが、これからのモノの作り方のような気が
しています。その時に検証と検討をしてくれる方が多ければ、ある程度の問題は
洗い出せるのではと考えています。
|WCAG 1.0なんかは、じっさい内容的に緩いですから、あとは自分で考えろ
|という色合いが濃いですね。
|でもまあ、僕はそれはそれで良いのじゃないかと思いますけど。
|ガイドラインに基づいて、じっさいにどのように実装したことにより
|どうアクセシビリティが向上したかってコトを、自身のノウハウや
|ナレッジとして蓄積、あるいは公開して情報を共有するという、
|そのような積み重ねがすべてでしょう。
先に書いた事も同じですねっ!
|なるほど。やはり写真の掲載は良さそうですね。そのページが存在して
|いないということは、僕も残念に思います。
|
|僕が弊社の地図ページを改良するのは、いわゆる健常者向けに、より
|アクセシビリティを高めようという方向性でもありますので、たとえば
|360度の写真をどう載せるかという辺りなどは見せ方が面白そうです。
|コンテンツが地図であり、ゴールは到達経路をどう見せるかという点で
|あるのであれば、表現はいろいろ考えられますし。
何とかピックストか言うソフトで、現在でしたらQuickTime Proが作れるように
思えます。360度くるくると回るやつです。
写真を撮るのもちょっと頑丈な三脚さえあれば撮影も簡単に出来ます。ニコンの
デジカメのおまけでそんなソフトが付いていたようにも記憶しています。
私が事務局でしたから、まったくのボランティアで作っていたので無償です。ソ
フトもお試し版は無償で非営利なら使えていました。
|ちょっとわかりづらいのでお訊きしますが、ここでおっしゃっている
|「バリアフリー」「ユーザビリティ」「ユニバーサルデザイン」とは、
|それぞれどういう意味合いでしょうか。
ですよねっ!
書いてから理解して頂けないだろうと思っていました。
<私の私見ですが>
★バリアフリー:現在在る障壁を取り除くようない見です。
★ユーザービリティ:色々なモノを使い易く工夫する事だと思っています。
★ユニバーサルデザイン:上記の二つを出たとこ勝負で遣るのではなく、先ず始
めに全ての可能性を考えてモノを作ると言う事だと私は考えます。
アクセシビリティはこのユニバーサルデザインの一つだと思っています。
こんな説明じゃ解らんと仰るようでしたら、もう一度お聞きくださいませんでし
ょうか!?次には詳しく説明させていただきます。
|地図の掲載だけにとどまらず、その行程が視覚的に把握できるよう
|写真を掲載したりとかいうのはアクセシビリティの向上に繋がる
|でしょうね。そしてそのコンテンツへ自然に到達できるよう、ウェブ
|サイトを設計・実装することがユーザビリティの確保となるでしょう。
|また、点字ブロックや音の鳴る信号機の存在はバリアフリーのための
|ものということかと思います。ユニバーサルデザインっていうのは
|またちょっと違うでしょうね。たとえば信号機でいえば、歩行者用の
|ボタンが大人の腰かそれより低い位置についているとしたら、それが
|ユニバーサルデザインの一環といえるとか、そういうものでしょう。
良くご理解されているので私の説明は必要なかったかな〜っ!?(^^ゞ
|「アクセシビリティ」「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」
|これらの言葉はいっしょくたに使われてしまいがちですが、それぞれの
|設計・実装は違いますし、それらによって提供される結果も違ってくる
|と思います。
そう言っても間違いではないと思いますが、根本が違うので理屈っぽく言うと違
うって方がいるかもしれませんねっ!
でも、使い易く成るって事はいい事で、みんなが少しでも暮らしやすく成ると言
う点では結果は同じかもしれません。
しかし、その結果が現在の使い難い環境とも言えるので、ちょっとやはり違うか
もねっ!?
|いずれも「使いやすいものとなるように」という根底的な考え方の
|部分では同じでしょうが。その観点では、「ユーザビリティ」といえば
|それはもっと広義的というかそれらをすべて包含するような意味合いが
|あるのではないかとも思います。
今回のX8341-3には1と2が在りますし、ガイド71も絡んでと言うか基礎として存
在します。そこには広義の意味での事が書かれております。
先に紹介したURLの事柄に繋がる事だと思いませんかっ!?d(^^)
森田さんが仰る事も、私や皆さんが言っている事も表現の差は在るでしょうが、
同じだと思います。だから皆さんこのMLに参加されているのではないでしょうか
っ!?
ここから生まれた事が広がって言ってくれたら、嬉しい事ですねっ!(^^♪
こう言った方々が一人でも多く増えてくださる事を説に祈るばかりです。
その為にも、何らかの参考に成るモノを公開したいものですねっ!
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