Re[2]: X8341-3の第6 章「全 般的要件」について
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- Subject: Re[2]: X8341-3の第6 章「全 般的要件」について
- From: 戸嶋凡兵衛 <sonchou@xxxxxxxxxxxxx>
- Date: Tue, 17 Aug 2004 08:39:17 +0900
- Organization: アイ・コラボレーション
d/f さん
(^0m0^)トジマで〜すっ!2004/08/17(火) 07:31:52
Re: X8341-3の第6 章「全般的要件」について への返信です。
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|>私が指摘したい部分は「ここ」なんです。実際の利用者を前にして
|>どこまで対応できるのかという視点を持つ必要があるのです。とかく
|>技術者は理論的にものごとを考え、妥当な点を見い出そうとして
|>結局あたりさわりのないものを作ってしまいがちだと思います。
|>知識やデータベース、標準値などのような仮想の利用者ではなく、
|>本当の障害を持つ技術者では無い利用者に対して、面と向かって
|>ユーザビリティ(単なるアクセシビリティではなく)の良いものを
|>提供するための努力が必要なのだと思います。それも常に。
|>なかなか「常に」接するということは難しい事ではありますが
|>努力をすることは必要です。私も20年前から常に接する機会を
|>求め続けていますがなかなかできないものです。
|
| 全くもっておっしゃる通りだと思います。
| 私もいろいろ気をつけている部分ではありますが、
| 耳が痛い部分もあり、本当に難しいですよね。。。
利用者と直接接する事が大事ですが、多様な障碍を持つ人々に全てと接するのは
私のように作業所の同じ利用者であっても難しい事です。でも、皆さんよりは毎
日のように仕事をしたり色んな話をする機会がある事は、アクセシビリティの面
では恵まれていると言えるかもしれません。
| でも、先の地図のところでも少し書いたのですが、
| アクセシビリティが広まるためには、まず導入の敷居を低くする、
| もっと認知される、などが必要ではないかと思ったりしています。
多くの事例が示されると「デファクトスタンダード」と成りうる訳で、その為に
も多くのスタンダードのと成りうる事例の提示がされると活用しやすくなるし、
制作の基準と成れば敷居も低くなるような気がします。
| # なお、先の地図の際、アクセシビリティ云々について
| あまり書いてませんが、一連の中で話題になっている
| あらゆる障害者、ということを考えれば、車イスの人用に
| もっとも駅から段差のない経路を掲示するとか、
| 写真のアングルもそれ用に必要かなぁと思います。
| 視覚障害の方のためには、もっとも安全で歩きやすい経路を
| 掲示したり、もしかすると音があった方がよいかもしれません。
| でも、そこまではやるのは、わかってても難しいのでは
| ないでしょうか(膨大な量になりますし...)。
この部分が制作側からの適度な配慮と成るかもしれませんが、制作費との絡みで
どこまでが制作者の配慮と言えるのか難しいですよねっ!悩ましいところです。
アイ・コラボレーションの場合は同胞への配慮としてボランティア的に結構も請
けに成らなくても採用して行うような方こうで考えておりますが、仕事でもある
のでその基準に悩みます。
| そのためには、「最低限必要な部分」と「努力する部分」を
| 可能な限り切り分けて考えていった方がよいのではと思います(^-^;
昨日もお盆休みなので当方のサポーターの人と食事をしながら色々と話していた
のですが、サポートの方が、どこまでお手伝いをすれば良いのか障碍の程度によ
り迷うと言う事をは成されていました。
答えとしては、先ずその人にできる事なのかどうかをサポートできる方から聞く
事が大事であると話しました。なんでも配慮してしてあげる事が良いとは思いま
せん。障碍者が甘えを持たず自分で出来る事は自分で行い、障碍で出来ない事に
関してはサポートしてもらう事が自立の第一歩でそんな認識が普通に広がってく
れれば良いのですが、障碍を持つとどうしても周りから手が出ると甘えてしまう
人が多いようで、アイ・コラボレーションのメンバーにはそのように成って欲し
くないので、結構煩く言っております。
前置きが長く成りました。利用者が努力できる程度の配慮で良いと思いますが、
その線引きが現状では把握し辛いのではないかと思います。この辺はJISのガイ
ドラインなどを参考に模索するしかないんでしょうねっ!?これも悩ましい事で
あります。
| JISに関しては、「最低限必要な部分」という観点で
| 策定されているのだと思いますが(熟読していなくてすいません)、
| それゆえに、意識の高い方々などから不満が出るのだと思います。
|
| でも、実際のウェブサイトを制作している多くは素人であり、
| また、数ある制作会社の中でも意識が向いているところは多くないです。
|
| # このMLに参加されている人など全体の一体何%か...
|
| それに、JISに沿ってきちんと意識して作るのは、
| 意識しないものと同じ時間で出来るものではありません。
|
| # alt属性一つでも悩みますから...
|
| そう考えると、現状のものが難しくないと思ってる方々でも
| いざ現場で実践するのは容易ではないわけです。
WebJISの日経版の解説書を一通り目を通し、Web版のPDFも詳しくは読んでいませ
んが、目を通しました。他のJIS企画を知りませんのでこんな事を言っても良い
のかどうかとも思いますが、結構サンプルに成る事を図版入りで作られていると
は思いますが、それが全てではない事はこのMLに参加されている方は充分承知さ
れていると思います。
でも、普通に仕事をしている制作者にとって本当の意味での参考と成りうるので
しょうかねっ!?疑問ですっ!
以前にも書いたと思うのですが、WebJISに全てを網羅させる事に無理があるわけ
で、アイデアを以下に公開し普及させるかが問題なのだと思います。NAPの会計
報告を見てもビックリする内容でした。この現状で普及と言う事を話す事も何と
なく切なく成ってきますが、でも、草の根的に少ないメンバーであれ努力するし
かないと思っています。
サンプルに関してもアウトラインを作っている所なので公開するような内容は現
在ありませんが、ある程度纏まれば公開して行きたいと考えております。
| 8<---------------------------------------------------
|
| 余談ですが、先の日経デザイン誌の中のコラムで
| 韓国の昨年のウェブ制作業界事情が書かれてました。
|
| 制作費の暴落により崩壊寸前まで陥ったそうです。
|
| グラフィックデザイン業界の話ですが、
| アメリカでも似たようなことが起こっていると聞きます。
|
| 日本はそこまでいってませんが、それでも現状アクセシビリティに
| 時間とお金をかけられるクライアントはごく僅か(なはず)です。
|
| # 理解しているかどうかは別です
|
| 8<---------------------------------------------------
左記ほど書きましたが、悩ましい事ですよねっ!ボランティアに成ってしまって
は仕事に成りませんしねっ!(^^ゞ
車椅子トイレマプなどは仕事でもありますが、半分はボランティアですし、当方
のメンバーだけでなく一般の方の多くのお手伝いが合って成り立っているので、
仕事でもありボランティアでも在ります。
| アクセシブルなウェブサイトが増えるには、
| 意識の高い人たちだけがやってるのではダメだと思いますし、
| 最低限のものなら誰でも出来る、というレベルにまで
| 落とし込む必要があるのではないかと思っています。
|
| # ツールやUAなどの充実も併せて願うのですが...
|
| ですから、私は制作側の人間なので特に知っとくべきだと思ってますし、
| また、対応出来る必要があると思っているので勉強もしてますが、
| W3Cの仕様に準拠していないサイトでなければアクセシブルでない、
| みたいなものは賛成出来かねるものがあります。。。
優先度のA/AA/AAAで言うとシングルAは配慮の範囲も含まれると私は考えて居ま
す。仕事だけで割り切るのではなくて、ボランティア的な観点から制作をする事
も必要だと思っております。
| W3Cの仕様に準拠していないサイトでなければアクセシブルでない、
| みたいなものは賛成出来かねるものがあります。。。
この部分大事ですよねっ!(^^)
| テーブルを使っていても、知っていればアクセシブルになり得ます。
| アクセシブルかどうかはHTML云々以前から考慮する必要がありますし、
| そこに敷居を作ってしまうのは、、、と思うわけです。。。
|
| ですから、そのへんに不満をお持ちの方も多いかと思いますが、
| 私はJISのスタンスは理解できます(意図は違うのかもしれませんが...)。
<div>で作るモノで<table>は使わないみたいなところが私自身ありましたが、ブ
ロック要素として<table>と同じに扱えば問題なくアクセシブルに作れると現在
は考えております。
私の考えですが、慣れている方を使えばそれで良いように思っています。
ただし、データテーブルの良い活用法を考えると言う事は外せないとも思ってお
ります。
| ただ、ウェブサイトの価値とか、よりアクセシブルなものとか、
| 関連する様々な要素と併せて考えた時に、テーブルは使わない方がいい、
| なんていうのは当然あるわけですし、JISにない部分を考慮する
| 必要も多々あると思います(というより常に必要ですね...)。
私の教え子には<div>を推奨していますので、<table>は使って作る事はほとんど
ありませんが、Dreamweaverなどを主に使うメンバーへのテンプレートとしては
<table>で作ったモノも提供しています。この辺はどうしたモノかいまだに悩ん
でいますが、メンバーへの勉強会では<div>によるテンプレートでの作業を進め
ています。28日にも勉強会をしますが、執り合えずは両方を使って教える予定で
す。
| 従いまして、JISに関しては、「最低限必要な部分」と
| 「努力する部分」を可能な限り切り分けて
| まずは広い認知と全体の底上げ、という観点で議論した方が
| よいのではないかと思うのです。
|
| あくまでも「JISに関して」ですが。。。
|
| それ以外に関しては、、、
| 制作者として努力と勉強が常に必要ですし、
| 将来を見据えた技術的な部分も含め検討・模索は必要ですよね。。。
| 現状すら把握できていない中で将来を考える余裕もあまりないですが...
殿っ!御意に御座いますっ!(ちょっとふざけ過ぎかな〜っ!仕事場ではこんな
お馬鹿な事ばかり言っているおっさんですっ!^_^;)
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