Re: 「x8341-3 基本的要件 4.2.-d 身体の安全」の不満



村長@戸嶋 さんは書きました。

新参者が、いきなり変な主張して、ぼろ糞に叩かれるかと震えていたら
村長@戸嶋 さんには、有益なご示唆をいただき、ありがとうございます。

> 今回のWebJISではある程度の障碍者に対しては有効な
> 事柄ではあると思いますが、全ての障碍者に有効かどうかと言うとそうではない
> し、始まったばかりのWebJISで全てが満足とは行かないにしても網羅されている
> べきだと私も考えていましたが、制作側の人間として「そこまでは無理だよ〜
> っ!」と言うしかないのが現状のような気がします。
おっしゃるとおりだと思います。条文で見る限り、X8341-1には、
「3.2.基本要件」で、「ただし、各項目は、他の項目とは独立に扱うことができる」
とのバリアフリー・デザイン的な考えでもいいよと明示してありますが、
X8341-3では、4.2 a)-d)の身体特性に限るかわりに、「可能な限り対応する」
というふうに狭い対象範囲でのユニバーサルデザインを目指しています。
そのために、唯一のインターフェースで勝負という思想のようです。
従って、その他障害者のスペシャルニーズに答えていたらやってられないとは
思います。
(高齢者の場合、生理的/加齢性痴呆が多かれ少なかれ、必ず進むことを考えると、
タイトルに「高齢者」とつく以上、対応しないのは不思議ですが X8341-1を読む限り、
高齢者は視力や聴こえは衰え、体が利かなくなってもボケないことになっているようです。)
(文部科学省統計でも、支援を必要とする障害児(6〜18才)の75%以上が知的/言語障害児です
あらゆる意味で、X8341-1のサブセットになっているのでしょうか?)

> 知的障碍時の事に関して、色々とレポ−トなり意見を多くの場所で発信して
> いれば少しは変わっていたかもしれませんが、
JIS策定に関しては、実効の担保としてビジネスとして成立する必要がありますから
線引きは必要なのでしょう。
ただ、一度JISがきまっちゃうと、条文に硬性ができちゃうので、あと数年以上、
X8341-3、4.2 基本要件から漏れた障害児(者)がほっとかれることになるのが悔しいのです。
障害者間でデジタルデバイドが広がるのはないよね。ってことです
【ただし、JISが制定された事に関しては、拍手喝采、感謝感激雨霰です】

> 視聴する 閲覧者側が選ぶわけで、制作者にばかり責任や規格を作るようになどと
> 言われましてもなかなか難しいものがあると思います。
実は、現場での草の根教材作成へも、X8341-3の精神が広がってくれたら、
普通学校向けの教材が障害児教育の現場でもうまく使えるのではと思って
画策しようとしているところです  (^_^;)
著作権法でも慌てているように、最近の端末利用者は視聴者兼発信者として
振舞っていますので、X8341-3 をそういう個人の発信に活用するためにも
例示いっぱいの今回の標準は、好ましいなぁと思っています。


> 知的障碍関連の教育教材を色々と見ましたが、Shockwave多くが作られている事
> にビックリしています。
現場では、知的障害児のアイキャッチにとっても有効であるだけに、
私も悩ましいところです。

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