Re: E&C
- To: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: Re: E&C
- From: Masahiro Umegaki <ume@xxxxxxxxxxxx>
- Date: Fri, 7 May 1999 21:42:50 +0900
- X-mail-count: 00143
梅垣です。
小田先生の書かれた内容に共感します。
>この例は、すべての人に共用という理想は現実的には実現不可能な場合がある
>ことを良く表しています。
>
>障害があったり、高齢だったりするだけで、利用できないデザインは、できる
>だけ減らしてという方向を示したのが、共用デザインや uninversal design
>の考え方であり、すべての人に共用でなければ意味がないという無理難題をお
>しつける規制ではないはずです。
全くそのとおりだと思います。現在言われている共用品やユニバ
ーサルデザインという考え方は、一般の商品をちょっとしたアイデ
アや心配りでより広くユーザーに使いやすく「デザイン=設計す
る」手法であって、それ以上の意味はないと思います。ですから、
一般企業のユニバーサルデザインは確かに大事ですしこれから高齢
者に対応することはビジネスにもつながると思いますが、それだけ
では解決しない多くの問題があるということを忘れないようにしな
いと、ユニバーサルデザインで万事解決してしまうかのように受け
取られかねない状況になっている気がしています。そしてユニバー
サルデザインは多くの場合、企業がお金をかけなくてもできる貢献
策という面で評価されていて、逆にお金をかけなければできない事
業はむしろ縮小していくという悪い面がでてきているという感じも
あります。ですから、ユニバーサルデザインは大事だけれど、それ
をその内容以上に強調したり、アドバルーンに使われるのには警戒
心を持たざるをえません。
>それだけのことじゃないですかね?
小田先生のこの一言にグッときて書きました。
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Writer 梅垣まさひろ <ume@xxxxxxxxxxxx>
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