RE: はじめまして。
- To: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: RE: はじめまして。
- From: 池田 敬一 <NAD00322@xxxxxxxxxxx>
- Date: Fri, 05 Feb 1999 11:54:47 +0900
- X-mail-count: 00103
みなさん こんにちは
富士通東北海道の池田です。
(全盲のSEです)
kazuoさん
>私は企業に勤めておりますが、現代日本の経済活動のなかの 障害者の雇用の問題
>を一つのテーマとして考えたいなと思いまして、あらゆる側面から論議がされたら
>いいなと思っています。
障害者の雇用の促進に対し、アクセシビリティからのアプローチはたいへん重要な
テーマだと思います。
特に、ここ数年急速に広まって来たオフィスのネットワーク化は
文字や会話によるコミュニケーションの困難な視覚障害者や聴覚、言語障害者の
就労に大きく役立っています。
また、ネットワークを利用することで、自由な移動が困難な肢体不自由者にとっても、
独力で行える作業の範囲が大きく広がりました。
しかしながら、これらの状況は一般的な職場の業務の中ではごく一部、あるいは特定の
業務に限られているのも現状です。
アクセシビリティを向上させることで解決可能な問題も少なくはありませんが
それを有効なものにしていくためには
それぞれの職場での就労形態、仕事の進め方、
業務上での慣習など労働環境全体を見直していく必要もあります。
また、雇用される障害者の職業能力をどのように開発していくかと言う問題も
あります。
すでに何らかの職業能力を身につけた人が自己や病気などで障害を持った場合には
アクセシビリティ技術を用いることでその障害を補完し元の職種に復帰すると言う
ことも可能ですが、それまで、仕事をした経験の無い障害者や
全く違った分野で働いていた人が新たな職に就く場合には
アクセシビリティ技術以前にそれぞれの業種や業務に必要な能力を身に
つけなければなりません。
職種によっても違いはありますが日本の職場の場合、
その人が本来持っていた技能を活かすと言うよりはそれぞれの職場内での研修や
OJTによってそれぞれの職場に合った技術や能力を身につけさせると言う形態が
今でも多く見られます。
この場合、視覚や聴覚に障害のある人に対する指導、肢体不自由者に対する動作の
補助など一般的な教育、研修の担当者では手におえない問題が生じて来ます。
これも、障害者の雇用を困難にしている要因の一つではないかと考えます。
そうした職業能力を身につけるための教育や本人の学習に当たっても、ネットワークや
コンピュータシステムのアクセシビリティ技術がやくだっていくようになればいいなと
感じています。
それでは また
(株)富士通東北海道システムエンジニアリング
システム部第一システム課
池田敬一
電話 0155-21-6411
NIFTY-ID NAD00322
E-MAIL:ikeda@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
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