Re: 整理と飾り付け
- To: web@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: Re: 整理と飾り付け
- From: Masafumi NAKANE <max@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Wed, 26 Jul 2006 19:33:30 +0900
中根です。
On Tue, 25 Jul 2006 09:45:58 +0900,
takaya kamei <takaya-kamei@xxxxxxxxx> wrote:
> アクセシビリティ論議をやっていて、
> 飾り付け(デザイン)の段階でアクセシビリティを配慮すべきとする
> 意見をいただき、それはバリアフリーであって、
> アクセシビリティとはその前段階の文書の整理じゃないですか?と
> お答えしたのだけれど、判って貰えず、
「アクセシビリティ」や「バリアフリー」の言葉の定義次第なのではないでしょ
うか。
私は、「バリアフリー」は「アクセシビリティ」に包含される概念だと考えて
います。すなわち、バリアフリーに配慮して作られたサイトは、そうでないサ
イトよりもアクセシビリティが高い可能性が大きく、またアクセシビリティの
高いサイトはバリアフリーである、ということが多くの場合に正しいと思いま
す。
いずれにしても、言葉に対する共通の認識がなければ、理解されないとは思い
ます。
> そもそもWebデザインに出版界の製本技術での
> 校正から配置、目次つけ、そして飾り付けという
> あるいは飾り付け(テンプレート)にどの順で配置するかという
> 書物感覚がないのじゃないかと思うのですが、どうなのでしょう?
そういう感覚 (概念) を適用してサイトを作る人もいるでしょうし、そうでな
い人もいるでしょうね。 Webというのは、それが一つ媒体ですから、書籍の感
覚を適用できない部分が多くて当然だと思います。
> 少なくともWCAG 1.0の視点はWebサイトを書籍に見立て、
> Webを図書館と見立てる発想から構築されていると思われ、
私の読み方が悪いだけかもしませんが、私はそのようにとらえたことはありま
せん。
> デザイン一辺倒で配置順というコーディネートを軽視したWebサイトに対し、
> アクセシビリティ、誰もが利用可能な状態の指針提供であったように思うのですが。
「デザイン」というのが「視覚的デザイン」を差し手おられるなら、これはそ
の通りだと思います。
> 文字サイズ、文字色など可変可能な状況の提供であって、
> 可変可能な機能の提供はアクセシビリティというより、バリアフリーですよね?
前述の通り、言葉の定義次第だと思います。私の感覚では、その両方です。
中根雅文