【WCAG2.0】音声ガイドは レベル1?



小高@NTTクラルティです。

パブコメの締切間近ですが、皆様のご意見をお伺いしたく、
メールさせていただきました。よろしくお願いします。

WCAG2.0ラストコール・ワーキングドラフト、ガイドライン1.2では、
音声ガイドとキャプションの規定が定められています。
特に音声ガイドについて、その普及の度合は国によって様々であり、
言葉自体も浸透していない、わが国の状況を鑑みると、
レベル1から定めてしまっていいのか、やや疑問を持っているのですが、
皆様は、どのようにお考えでしょうか。

アメリカでは、音声ガイドを聞くためのヘッドホン設備を備えた映画館が
100館にも及ぶといわれ、話題の映画に当然のごとく音声ガイドが付けられています。
また、音声ガイド付きのビデオやDVDも、市場に多く出回っている等、
Understandingにも登場しているWGBHを中心に、広く普及しています。

これに対し、日本では、NHKの朝の連続テレビ小説をはじめ、テレビでは数番組、
複数のボランティア団体や視覚障害者福祉施設が、自主上映会や市民映画祭等で、
音声ガイドを提供してきていますが、国内の劇場映画では、
まだほとんど普及していないというのが実情です。

私も、シティライツというボランティア団体で、映画に音声ガイドを付ける活動を
続けてきましたが、音声ガイドの制作や普及、著作権等の問題を解決するには
一任意団体では限界があり、今般NPO法人を立ち上げました。
(先般認証され、来月の事業開始を目指し、現在準備をしております。
 HPが完成しましたら、またご案内させていただきます。)

その立場からも、音声ガイドを付与することがガイドラインに盛り込まれ、
Web内の映像コンテンツに、音声ガイドが付けられることは、
大変望ましいことです。
しかし、音声ガイドとはどのようなものなのか、どのように制作すればいいのか、
広く普及していない現在の段階では、レベル1として規定されることにより、
そのWebユニットから、あえて映像コンテンツがはずされてしまうのでは、
むしろ、音声ガイドの普及が妨げられてしまうのでは、と危惧しています。

光の加入世帯も増加の一途をたどり、これからWeb内にも
ますます映像コンテンツが増えてくると予想されます。
音声ガイドは、レベル2から規定し、レベルAA適合を目指した次なる目標とした方が、
その普及に寄与し、映像コンテンツの一層のアクセシビリティ向上に
つながるのではないかと考えますが、いかがでしょう。


# これまで、「副音声」「音声解説」「状況説明」と、様々な表記がされていたのを、
 「音声ガイド」と統一しようではないかと、話し合っていたところなのですが、
 今回の翻訳にあたり、「音声ガイド」という表現をお使いいただき、
 ありがとうございました。


----------------------------------------
    小高  公聡   (Tomoaki  KODAKA)
    E-mail:  koda@xxxxxxxxxxxxxxxx