Re: Webアクセシビリティ翻訳本の電子データ提供方法
- To: web@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: Re: Webアクセシビリティ翻訳本の電子データ提供方法
- From: Eiichi ITO <ito@xxxxxxxxxxxx>
- Cc: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Date: Fri, 12 Oct 2007 20:08:11 -1000
伊藤@長野大学(現在、ハワイ大学訪問研究員)です。ご無沙汰しております。
関連することだと思いますので、ちょっとだけ発言。
2年前、全盲の学生と一緒に、社会福祉の専門必修科目「社会福祉原論」のあるテキストを
電子化(もちろん、個人的な利用の範疇です)してみました。PC-Talkerを使いこなす程度の
利用者を想定し、どのような形態が良いのかを議論し、それからそのテキストを背の所で裁断し
両面スキャナーで一気に読み取り、ヘッダーフッターのたぐいや、図表の不要な物を手作業で
取り除き、また表や図の一部を文字化するということを半年かけて(一般学生の作業が中心)
ゼミで実行しました。
そこでもどのような書式が良いかということで、まずは「章ごとに分かれたもの」であり、
その章も節ごとに目印となるものがあること、授業で利用する際はページ情報も必要なので、
目次をハイパーリンクにする、などが必要ではないかということになり、また表の文字化も
年代と項目など歴史的な表の場合にはあまり難しくないのですが、対応を示すような場合には
かなり読み上げ方を工夫しないといけないため、かなり苦労しました。
図となるとタイトルと概要だけで手一杯となり、内容まではとても踏み込めませんでした。
そこで気がついたのですが、TexのようにHTMLもなんらかの一定の書式を作っておいて、
それをテンプレートとして、活用することができると僅かでも苦労が省けるのではないかと
思いました。CSSなのかもしれません。(私自身CSSはすらすら書けないので。。。)
章、節などもHタグを使うのか、ULタグを使うのかなど、ある程度どこかにお手本があれば、
それにテキストをどんどんと貼付けていけば少しは便利なのかと。
直接、関係はないかもしれませんが、ちょっと気がついたので発言しました。
At 2:50 AM +0900 07.10.13, Masafumi NAKANE wrote:
>中根です。
>
>On Fri, 12 Oct 2007 22:30:32 +0900 (JST),
>Koichi INOUE <inoue@xxxxxxxx> wrote:
>> 個人的には、
>> 1. HTML
>> 2.章ごとに分かれたテキスト(内容を目視確認済み)
>> 2.PDF(しおり重要。またできれば変換したテキストを目視確認済みタグ付きは難しい?)
>> 3.巨大なテキスト
>> のような順番です。
>
>そうですね。私の好みもそんな感じです。
>
>
>> また、PDFの場合、実は読み順がおかしくてどうしようもないということがあり
>> 得るので、確認やフィードバックによる改善(ある程度)がないと厳しそうです。
>
>PDFは、しおり、それからタグ付きである (もちろん正しいタグで) のはかな
>り重要ですね。
>
>で、 PDFの場合は、がんばって (って誰ががんばるのか…、という感じです
>が) 図の中のテキストまで中途半端な形で読み上げられてしまって理解を妨げ
>てしまう、というケースも少なくないと思うので、その点も注意が必要だと感
>じます。
>
>中根雅文
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Eiichi ITO, Ph.D.
Nagano University
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