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マイクロソフト金子です

伊藤さん> 逆に特殊であるがために海外の例えばアメリカとか北欧
伊藤さん> のような施策やサービス形態をそのままコピーしたのでは役に立たないと
伊藤さん> 感じます。

ほかの皆さんもご指摘されているように、私も海外の施策やサービスがそのまま日本
で活用できているとは思いません。また、現在基本機能として認知されつつある機能
以外にも日本でより必要とされているものがあるのではないかとも感じています。
NAPでこの施策の範囲を守備範囲にできるのかわかりませんが、この面に置いては日
本自身の過去の経験を生かして確実に進めることができる方法を考えてゆけたらよい
ですね。

伊藤さん> ただ、残念な事は様々なニーズを有するユーザーが居て、彼らのニーズ
伊藤さん> を完全に解決できない事は解って(と思いますが)いても、サードパー
伊藤さん> ティなどと協力して、それらを少しでも解決しようという動きがあまり
伊藤さん> 活発ではない事と、やはり「市場占有率(独占?)」への力が働くのか
伊藤さん> 良いアイディアをコンソーシアム的な共同事業として開発したり、製品
伊藤さん> の情報提供(様々なインタフェースを開発するためには、それなりの情
伊藤さん> 報が必要なのですが...)が十分ではないように思います。
伊藤さん> 
伊藤さん> ユニバーサルな物の必要性を説いても、日本のメーカーさんの多くは、
伊藤さん> 自社規格ってのが優先するようで、なかなか難しいですね。

おそらくメーカー単位で幅広い障害のニーズに対応するというのは非常に難しいので
はないかと思います。また、メーカーサイドから言えば、競合他社との差別化が図ら
ずに売れるものをつくるということは非常に難しいのが現状です。そこで、機密等の
どうしても譲ることの難しい問題が発生してしまうわけです。

私はまず根本的に保証されることが必要な基本機能というものがあり、そこへ追加の
機能を付加するさいに如何に容易にその追加を行うことができるかが大事なことでは
ないかと思っています。また、そのためにアクセシビリティ指針があり、インター
フェイスとしてはSerialKeyのGIDEIのような規格が存在するのではないでしょうか?

残念ながら日本でアクセシビリティ指針に準じた製品というのは、特別に障害者向け
に用意された製品が多く、双方にとって利益の幅の少ないものになっているような気
がします。また、GIDEIも最近2.0のドラフトで英語以外のへの対応をしようと検討さ
れているようですが、その内容が果たして日本語のキーボードの状況を反映している
とは考えにくい仕様になっているように思えます。(日本国内の規格ではないので非
常に難しいのも理にはかなうのですが...)  さらには、そのインターフェイスの拡充
をできる人・会社が少なすぎるのかもしれません。

もしかしたらNAPのようなところで最も必要とされる分野・方面を固めてコンソーシ
アムを立ち上げるのが良いのかもしれないですね。

マイクロソフト株式会社
研究開発本部 ウィンドウズOS部 一課
Accessibility Program Manager
金子雅彦 <mkaneko@xxxxxxxxxxxxx>
TEL 0424 40 5388 (direct)  FAX 0424 40 5042