Re: 障害者支援技術(アダプティブテクノロジー)に関する新しい本
- To: Koichi Oda <k-oda@xxxxxxxxxx>
- Subject: Re: 障害者支援技術(アダプティブテクノロジー)に関する新しい本
- From: Yasumura Michiaki <yasumura@xxxxxxxxxxxxxx>
- Cc: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Date: Fri, 04 Oct 2002 14:10:36 +0900
小田先生@東京女子大、
> 今、さっそく4つ先の研究室に今年から来てくださっている渡辺隆行
> 先生から、実物をみせてもらっています。良い本ですね。
>
小田先生にも一冊謹呈する予定で。手配が送れておりますが、
来週にも届くと思います。今しばらくお待ち下さい。
> JEITAが、四国の中邑けんりゅうさんたちを
> 中心にすすめている ATACグループとコマーシャルじゃない印刷物で
> ちょっと似たものを最近だしましたが、もっと how to 的、現場
> よりで、視野がせまい。
>
> ラザロと安村先生たちの本は、非常に包括的かつ
> 実際的です。ポリシー(標準化、法制化)から、
> 実際の技術についてのコンパクトな解説、資源の入手先、金のつかいかたまで
> とても良くカヴァーされています。キーコンビネーションコマンドの
> 一覧まである(Macもちゃんとカヴァーされている)
> のは、本当に良くいきとどいていますね。
>
> 工学部の研究や企業の開発でも、こういうことがすでにあることを
> 全く知らずに白紙から自分の経験だけでやってしまうことがありますから、
> そういう人のためにも良いですね(論文の査読でけっこう
> 頭がいたいときや、評価委員として苦労したことも多いので。
> そういう無駄な努力、資源が有効に使われるように、こういう
> 本が役立つととてもありがたいと思います)。
>
> 障害者の現場にいる人にも。
>
> 支援技術者のすることとして、タスク分析やローテク利用などが
> ちゃんと盛り込まれているところも、すばらしいところだと
> 思います。支援技術者という概念そのものもいいですけれど。
>
> こういう本のなきどころとして、市場が小さく、内容の陳腐化が
> 早いというのがあって、ぼくは webで全部という風に一度は
> 考えていましたが、やっぱり本はハンディです。そして、
> 市販されているということは、とても大事なことだと
> 思います。
>
> 世間一般の眼が、ずいぶん福祉関係の技術にも向いてきたので、以前にくらべると
> だいぶ買ってくれる人も増えているだろうと思います。
> たくさんの人が買って読んでくれるといいなと思う本でした。
>
小田先生に、このようにおっしゃって頂くと、心強い限りです。
あまり技術には深入りした本ではないので、専門家にとっては
やや物足りなく感じられるかも知れませんが、実際に障害を抱えて
おられるご本人やご家族、仲間の方々で、これからこういうATを
利用していこうという人には参考になると思っております。
日本の情報に関しましては、アクセス研のページにも掲載し、今後
アップデートをしていく予定です。(2001年度のアクセス研の報告書
の付録にも掲載しました。)
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| 安村 通晃 yasumura@xxxxxxxxxxxxxx |
| 慶應義塾大学 環境情報学部, Office:ι410|
| http://www.sfc.keio.ac.jp/~yasumura |
| Tel:0466-47-5111(53240)Fax:0466-47-5041|
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アクセス研のページ:
http://www.hi.sfc.keio.ac.jp/access/indexj.html
2001年度のアクセス研の報告書:
http://www.hi.sfc.keio.ac.jp/access/research/rep01/index.html
日本における障害者支援・福祉関係団体情報:
http://www.hi.sfc.keio.ac.jp/access/research/rep01/app2.html