Re: 自治体ホームページの評価に ついて
- To: nap@xxxxxxxxxxxxxxxxx
- Subject: Re: 自治体ホームページの評価に ついて
- From: Masafumi NAKANE <max@xxxxxxxxxx>
- Date: Thu, 01 Aug 2002 06:12:27 +0900
- X-pgp-fingerprint: EB40 BCAB 4CE5 0764 9942 378C 9596 159E CE35 6B59
中根です。
On Mon, 29 Jul 2002 13:29:15 +0900,
Suzuki-Takayoshi wrote:
> ただ、非常に残念なことに、ユニバーサルデザインや障害対応などが
> 付加機能として評価されています。
> 自治体が行う情報提供の中で さらには、e-Japan戦略を考えると
> 「付加機能」であっていいのでしょうか。
この指摘は非常に重要ですね。
Webが、その他の媒体による情報提供の補助的なものだった時代ならばともか
く、今はそういう位置づけではないですし、各種申請手続きなどをオンライン
で、という動きが出てきている今、自治体や国のホームページにアクセシビリ
ティ上の問題があるのは論外でしょう。
> この報告書の中で評価されたベスト10など、ユニバーサルデザインな
> ど含めた、よりパブリックな視点で再評価することはできないでしょ
> うか。
ちょっと最近いろいろと抱え込みすぎていて、まだこの報告書を見ることがで
きていないのですが、このような形で、世間一般でそれなりに評価が高いペー
ジに限って、アクセシビリティの観点からの評価をして発表することには意味
があると思います。
ここで難しいのは、評価の手法ですね。客観的に評価をしようとすると何らか
のガイドラインを使って各項目についての評価を出して行く必要があります。
この手法の問題点は、ガイドラインのチェック項目の中には、ユーザが主観的
に判断しなければならないようなものも多少は含まれている、ということ、そ
れからどのガイドラインを採用するかということがなかなか難しいという点で
す。前者は、たとえば「適切な alt属性を付加する」という記述があった場合
に、その altが適切かどうかの判断はかなり主観的なものになります。
とこれを書いていて思ったのですが、たとえば W3Cのガイドラインの中のチェッ
クポイントについて、主観を排除して評価できる項目がどれくらいあるのか、
そしてそうでない項目をより客観的にするにはどうすればいいかということを、
少しまじめに考える必要がありそうな気がします。
それから、もう一つの手法は、無理に客観的であることをあきらめて、ユーザ
に対するアンケートなどを通して、いろいろなユーザからの主観的な感想をま
とめる、というものだと思います。
まあ、おそらくこの二つを組み合わせたやり方が一番いいんだとは思うのです
が。
少し時間ができたら、教えていただいたレポートやそこに出てくる自治体のホー
ムページを眺めて、少し考えてみようと思います。
中根雅文