Re: 通信・放送機構のバリアフリー情報ページ



中根君、皆さん

	ご無沙汰しています。安村です。

> Internet Watch に以下のようなものを見つけました。
> ==========
> ■TAO、情報バリアフリーに関するサイトを開設
> http://www.shiba.tao.go.jp/sien/barrierfree/index.htm
> http://www.shiba.tao.go.jp/press/prs14241.htm
> ==========
> 
NEDOだけでなく、TAOもこういう取り組みを始めたのは素晴らしいことですね。
> 
> これをなんとなく眺めていて感じたことですが、やはり未だに (というのも変
> ですが) 障害を持つコンピュータ・ユーザがどのような手段でコンピュータを
> 利用しているのかといった情報に対する需要はそれなり以上にあるのかな、と
> いうことでした。
> 
> 障害を持つユーザがコンピュータ利用に当たって必要な機器やソフトウェアに
> ついて紹介したページはそれなりの数があるようですが、いろいろとある類似
> した製品の比較や、それぞれの製品に適した利用環境や利用者の状況といった
> ものをまとめたものはあまりないように思います。このメーリング・リストに
> は、その分野に詳しい方も多くいらっしゃいますし、またあまりよく分からな
> いけれど興味がある、というような方もいらっしゃると思います。うまく協力
> できれば、あまりよく知らないけど興味がある人も含めて、知りたい情報が網
> 羅された情報提供に結びつけることもできるかなという気がしています。
> 
> とりあえず、私ができるのは視覚障害関連の製品について紹介することだけで
> すが、折を見て DOS時代のことも含めて知っている製品についてまとめ、視覚
> 障害者の情報アクセスにおいて解決が必要な問題などについてもまとめた文章
> を書こうかなという気になってきました。まあ、今は他にもいろいろと抱え込
> んでいるので、いつになるかは分からないのですが、これはここに参加されて
> いるみなさんのご協力が得られればそれなりに役立つ情報にできるような気が
> するので、ぜひやりたいと思っています。
> 
これに近い趣旨の本がアメリカではあります。

Joseph J. Lazzaro,
Adaptive Technologies for Learning and Work Environments
The American Library Association
ISBN: 0-8389-0615-X
http://www.world.std.com/~lazzaro/alapress.html

この本を、安村、鳥原、中村、石田の4名で現在翻訳中で、この9月にも
慶応大学出版会から「アダプティブテクノロジー」というようなタイトル
で出版されます。これは、視覚障害だけではなく、あらゆる障害を支援
する技術・製品をユーザーの立場から扱っています。付録に関連団体、
製品リスト、関連法律なども出ていますが、すべて米国内の情報なので
翻訳では、日本の情報も付加しました。CDもつけます。
日本の情報に関しては、アクセス研の報告書にも掲載します。アクセス研
の電子版(Web)に関しては、今後内容をアップデートしていく予定ですので、
ぜひ、皆さんのご協力をお願いします。

ご参考まで。
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			|   安村 通晃	yasumura@xxxxxxxxxxxxxx  |
			| 慶應義塾大学 環境情報学部, Office:ι410|
			| http://www.sfc.keio.ac.jp/~yasumura	 |
			| Tel:0466-47-5111(53240)Fax:0466-47-5041|
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