黎明プロジェクト



関根です。マルチポストします。

11月にComJapan・ATACと併設して行なうイベントのご案内です。
杖と聴覚を頼りに闇の中を進むので、車椅子ユーザーなど障害を持つ本人は
あまり楽しめないかもしれません。認知心理学に興味のある方には面白いはずです。
視覚障害者の周囲の方にも、体験していただけるといいかもしれません。

JARVIでも話題になったようですが、視覚障害者の「気配を感じる」能力って、
もっと素直に、「すごいね」と言ってもいいと思っています。

お申し込みはWebのページをご覧下さい。

(ここから:転載歓迎)

「黎明:Reimei Project」

http://www.udit-jp.com/reimei/index.html

会期/1999年11月2日(火)〜3日(水)
2日(火)午前10:20〜午後5:00(最終受付)先着限定 108名
3日(水)午前10:20〜午後4:00(最終受付)先着限定 96名
開催場所/東京ビックサイト 国際会議場 703号室
料金/1,000円(税込み) 当日受付にて精算 完全予約制

主催/「黎明 : Reimei Project」 開催実行委員会
特別協力/ユーディット・ATAC・グリーンサム
協力/ジーベック・キュール・Lay up 

黎明プロジェクト
最近、自分の手が見えないほどの、闇を体験したことがありますか?
眼以外の何かで、ものをみようと思ったことがありますか?

いま、わたしたちは、社会や産業の構造が根本的に変革しようとしている
21世紀の夜明け前の世界に生きています。
これから何が大切なのか、生きるために必要なものは何か、個人の新しい
価値観が問われている時と言えるでしょう。
このような環境において、情報をどう捉えるか、自分のアンテナともいえる
「五感」を意識し、活性化することがとても重要です。
また、感覚を意識して活性化することは、頭脳、感覚の延長であるコンピュ
ータと人間の関係をも捉え直すことになります。

「黎明 : Reimei Project」 は、視覚を遮断し、聴覚や触覚などの感覚を
使って闇の中を進む、 対話型空間プロジェクトです。
眼からの情報は、全体の80%と言われますが、参加者はそれに頼らずに、耳、
鼻、そして手や足の皮膚に感覚を集中して闇の中を歩いていきます。しかし、
そう簡単には歩くことができません。そこで先導役を勤めるのは、視覚障害
者です。 彼らとともに、その空間を移動しながら森を感じ、小川のせせら
ぎを聞き、 アートに触れ、驚いたり、対話しながら一緒にドリンクを楽し
むうちに、自分が本来持っていた感覚の鋭さを思い出したり、見えない世
界の美しさに気づいていきます。そしていつか、障害者を感覚の先達とし
て尊敬している自分に気づくのです。このシンプルで懐かしいのにもかか
わらず、はじめての経験は、皆さんのなかに眠っていた感覚を呼び起こし、
自らに対する新しい関係と親近感を生み出し、障害をもつ方の世界の豊か
さを知るとともに、人間の奥深いメカニズムを感じることができます。 
その意味で、これは障害者疑似体験ではありません。人間の尊厳と可能性
に気づくためのプロジェクトです。

このプロジェクトのオリジナルのコンセプトは、、「Dialog in the Dark」
というもので、1989年にドイツのハイネッケ博士のアイデアで生まれ、ヨー
ロッパ各地に広がっていきました。今回、ComJapanと同時開催されるATACの
ご協力により、このコンセプトのほんの一部ではありますが、日本で初めて
皆さんに体験して頂く機会を得たことを感謝しています。
体験されたさまざまな方々の創造力で、本格的な「Dialog in the Dark」の
日本開催が実現することを期待しています。
また、この「黎明 : Reimei Project」が、人間力を再生させ、真に豊かな
社会の成熟へ向けての何らかのきっかけになることを願うとともに「Dialog
 in the Dark」の発案者、ハイネッケ氏と写真家・星野道夫氏に捧げます。


「黎明 : Reimei Project "99」 開催実行委員会

株式会社ユーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)
Universal Design Institute for Information Technology(UDIT)
http://www.udit-jp.com/  (使い勝手Web!!にご意見を)
代表取締役 関根千佳
csekine@xxxxxxxxxxxxx または csekine@xxxxxxxxxxx
Tel 045-989-5173 FAX 045-989-5133