はじめまして梅垣です



梅垣@JD&ライターです。

 皆様はじめまして、梅垣です。ようやくこのメーリングリストが
オープンできて大変うれしく思っているスタッフの一人です。情報
そのもの、あるいは情報にアクセスするための手段についてのアク
セシビリティを中心テーマに、本格的に議論、検討できる場ができ
たことは大変重要なことだと思っています。というのも、たとえば
「Webページのアクセシビリティ」という一つのテーマを捕らえて
みても、W3C/WAIのガイドラインやIBMによるバリヤフリーの扉、i-
Checker基準などいくつかの提案はあるものの、これらが現実のWeb
デザインビジネスと直接ぶつかりあう機会はこれまであまり無かっ
たような気がします。一方、心ある企業、団体の方からは「W3C/WA
Iのガイドラインはブラウザの現実の機能的限界を考慮していない
ので、『今』は役に立たない」「とにかくこれを守ればよいという
基準が欲しい」といった声が寄せられています。これらの声に応え、
現実的で実際のWebデザインの役に立つ基準とそのための具体的な
テクニックを提供することが、たぶんこのNAPに求められているこ
とです。いや、NAPがそのニーズに応えられるほとんど唯一の場所
ではないだろうかと思います。この点だけをとっても、この NAP 
の活動が大変重要であると思います。

 さて、私はパソコン、インターネット雑誌などのライター業をメ
インに、テクニカルエイドの開発などエンジニアリングの仕事もし
ております。業界では売れないライターのことを「使い捨ての100
円ライター」などと呼んでおりますが、実際のところわれわれ100
円ライターの仕事が多くのユーザーの手に馴染むところで活用され
ているわけで、このアクセシビリティの分野でもその100円ライタ
ーを擦って、火をつけてまわりたいと思っています。特に、興味を
もって眺めているテーマは「Webのアクセシビリティ」です。

 仕事の枠を外しますと、日本障害者協議会のJDネットワークプ
ロジェクトという、障害者のパソコンやネットワークの活用を支援
する活動に参加しております。地元川崎でも、つい最近「川崎パソ
コンサポートボランティア」というグループを発足し、エンドユー
ザーへのサポートに力を入れはじめました。「アクセシビリティ」 
という場合、このNAPの場では機器や情報がメインとなるでしょう
が、一方で障害を持つ人の手となってパソコンを箱から出し、機器
をフィッティングし、簡単な操作を教え、トラブルを解決するとい
う人的側面も障害者の情報アクセスを保証するうえで大事です。そ
の2つの側面、つまり「テクノロジーと人」の両面が揃わねばなら
ないと考えています。
 この場が、企業の方とユーザーがこの一つの側面であるテクノロ
ジーを思う存分研究、議論できる場所であったらと思います。

 そういえば、このような場所で自己紹介するのは久しぶりのよう
な気がします。いずれにしてもすでに多くの方の参加をえて盛り上
がってきたこのプロジェクトが、現実世界に波紋を与えられるパワ
ーを持ったものになることを願っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

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Writer 梅垣まさひろ ume@xxxxxxxxxxxx , ume@xxxxxxx
日本障害者協議会     http://www.vcom.or.jp/project/jd/
パソコンボランティア http://www.psv.gr.jp/