皆様のお知恵拝借 (長文 )



Voice Windows ML の皆様、
NAP ML の皆様、
Vips ML の皆様、
斎藤 正夫 様、
鳥原 信一 様、
細田 和也 様、
浅川 智恵子 様、

みなさま、いつもお世話になっております、湘南工科大学の渡辺です。
今回は、皆様のお知恵を拝借するためにメイルしました。

私たち Voice Windows グループは、12月に横浜で開催予定のインターネットコン
ファレンス’99で講演とデモをします。講演のタイトルは、「Windows音声化シス
テム -- Voice Windows -- と、これを用いたバリアフリーなインターネット利用」
です。
この論文を今書き直しているのですが、以下の5つのテーマに関して皆様のご意
見とお知恵を拝借したいのです。


1.インターネット関連では、パソコンの音声化システムによって何が可能にな
るのか? 

すぐに思い浮かぶのは、電子メイルですね。簡単に他人と通信できるようになり
ました。メイルは晴眼者にも便利ですが、外に出にくい方々にとっては居ながら
にして情報を交換できるという意味がありますよね。

それとWebでしょうか。WWWにある情報をとってこれます。Webの情報を取ってくる
ときはコンピュータを使うので、テキスト情報ならば音声利用しやすいはずです。
しかし実際は、音声利用しやすい形で情報が提供されていないという問題があり
ますね。

News、ftp、telnet、chat、などはどうでしょうか。DOSからtelnetしてUNIXを使
っておられる方もいらっしゃると思います。


2.1.と関連しますが、音声化システムとインターネットを組み合わせると、
どんなバリアーが取り除かれるのでしょうか?

地理的な距離がなくなりますね。また音声化システムが読み上げることで、ある
程度、視覚の代行になります。情報がネットワークで提供してあれば、簡単に取っ
てこれます。ネットワークにつながっていないパソコンに眠っている情報を他人
がアクセスすることは出来ませんからね。WWWが流行しているおかげで、天気予報
や時刻表やニュースなどのいろいろな情報がWebに載っています。


3.Webにある情報で一番便利なものは何ですか? また使いたいのだけれど、音
声利用しにくい情報は何ですか?

音声で聞くと構造が理解できないページもありますが、本質的に使えない情報は
ありますか? 天気図などの図や絵は難しいですよね。


4.今ある音声化システムでは出来ないことは何か?

英語を正しく発音しないとか、読めないWebサイトがあるとか、などなどをあげて
ください。


5.期待していると仮定して、Voice Meadow (Windows環境で日本語と英語を扱え
る Emacs音声化システム)に期待していることは何か? 

Emacspeakを日本語で使いたいとか、そういったことをあげてください。


いろいろな方の意見を伺うには、NAP や Vips メイリングリストや、この分野で
活発な活躍をされている方々にに伺うのが最適だと思い、メイルしました。各メ
イリングリストの主旨と関連したテーマであるとも思います。

皆様のご意見を元に、論文を改善するつもりです。上に関連した、あるいは関連
していなくても思ったことをお聞かせください。
渡辺宛てのご返事でも、各メイリングリストへの投稿でも構いません。
皆様からいただいたご意見は、各メイリングリストにもフィードバックします。

インターネット上の情報なら簡単にコンピュータで利用できるので、インターネッ
トと音声化システムとバリアフリーな情報処理は相性がよいと思うのです。
そんなことは当たり前とおっしゃるかもしれません。実際、当たり前ですよね。
でも、もう一歩踏み込んで考えてみたいのです。皆様には当然と思うようなこと
でも、私に教えてください。お願いいたします。

---
渡辺隆行
takayuki@xxxxxxxxxxxxxxxxxx
湘南工科大学 情報工学科