southwest.com のケース



中根です。

Webのアクセシビリティが ADAでカバーされるかどうかということで注目を集
めた Southwest Airlines の訴訟に関する記事を見つけました。

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「企業はサイト上で障害者差別禁止法の遵守義務なし」:米控訴裁判決
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20074835,00.htm?ref=rss
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この記事からだけだとよく分からないのですが、アメリカの関連するメーリン
グ・リストでは、争点とすべき事柄が適切に提起されなかったために、重要な
問題が検討されることなく判決が出た、というような趣旨の発言が出ていまし
た。

その発言によると、この訴訟は、 southwest.com は旅行サービスなので ADA
が適用されるべきだ、として提起されたものの、訴状の中でも弁論の中でも、 
southwest.com が公共サービス (place of public accommodation) である、
ということが主張されなかったのだそうです。連邦高裁は、旅行サービスであ
るから云々という点に関しては、地裁での訴訟で提起されていなかったために、
また公共サービス云々という点については高裁への上訴の中で提起されなかっ
たためにに、判断をしなかった、のだそうです。

この情報がどれだけ正確なものなのかは分かりませんが、 CNETの記事でも
「手続き上の理由」となっているところを見ると、事実とかけ離れた情報、と
いうことはなさそうな気がします。

中根雅文