フラッシュアクセシビリティ
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- Subject: フラッシュアクセシビリティ
- From: Ishikawa Jun <ishikawa@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx>
- Date: Fri, 15 Aug 2003 19:03:31 +0900
石川です。
私のホームページのトップページにアクセシブルフラッシュを入れてみました。
http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/index.html
その作業の過程でFLASHアクセシビリティについてわかったことを報告します。
まず、前提として
(1) XHTML の仕様に準拠する。
(2) FLASH のアクセシビリティ機能を スクリーンリーダーの音声読上げで利
用する。
(3) 最低限の情報は表示されるようにする。
以上の3点を満たすことにして検証しました。
まず、検証の始めに、
前提(2) FLASH のアクセシビリティ機能を利用する。
を満たすために必要なタグを検証しました。
検証環境はWindows2000 で、JAWS4.5 と IE5.5 SP2 を使用しました、
<object> 要素の、data、type、classid、codebase 属性を、
どれか一つずつ削除したところ、
classid 属性を削除すると読上げされませんでした。
このため、各ブラウザでの表示確認はclassid を入れることになりました。
よって、冒頭で述べた前提、
(1) XHTML の仕様に準拠する。
(2) FLASH の音声読上げを利用する。
を満たすには、
必要 (1) <embed> を使わない
必要 (2) classid を記述する
となります。
ブラウザでの表示について
<object> タグのみでFLASH の表示をさせた場合、
classid、codebase 属性を使用すると、
Netscape の全てのバージョンで正しく表示されませんでした。
具体的には
classidを使用 :何も表示されず、タグが無視されている。
codebaseを使用 :<object>タグで指定された縦横サイズの空白が表示される。
両方使用 :<object>タグで指定された縦横サイズの空白が表示される。
となりました。
そのため、IE、Netscape6 以降でFLASHを表示させるためには
選択肢 (1) classid、codebase 属性を利用しない。
選択肢 (2) <embed> タグを利用する。
ことになります。
これは先の必要(1)(2)と矛盾してしまいます。
そのため、
(1) <embed>タグは使用しない。
(2) classid 属性を使用。codebase 属性は使用しない。
(3) Netscape 用に代替テキストを記述。
とするしかありません。
これによって、
IE ではFLASH が表示され、
Netscape では代替テキストが表示されます。
なお、Opera7.11やSafari1.0でもFLASH が表示されると思います。
また私のところでは、PCトーカーではフラッシュの音声化はうまくいきませんでし
た。どのようなときにPCトーカーがフラッシュのアクセシビリティ機能に対応できる
のか、できないのかは不明です。
以上です。
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アクセシビリティは高い技術と正しい思想により実現する
石川准
http://fuji.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/index.html
054-264-5325