Re: Dreamweaver accessibility plugin



NAPの皆様、

ご無沙汰しております、渡辺@湘南工科大学です。

中根さん、お帰りなさい。

中根さんから問いあわせがあったソシオメディアの製品ですが、製品発表記者会
見の具体的な内容・「LIFT for Dreamweaver」の概要およびソシオメディア社の
概要をお知らせします。

なおこの内容は、私が主査を勤めるITRCのUAI(Universal Access to the
Internet)分科会のMLに流れたものです。この情報の発信者の方には、中根さんの
質問を転送しておきました。

また、ITRCの研究会かUAI分科会のミーティング(かアクセス研究会)などの場
を借りて、このLEFTのデモをしてもらう予定です。
# NAPとも合同でやりましょうか?

私自身はこのソフトをまったく知りませんが、デモの場で皆さんのご意見を製作者
側に反映させることも出来るのではないかと思います。

このようなツールが個人でも簡単に使えるようになれば、そこそこのアクセシビ
リティを持ったWebページを作るのが容易になるのではないかと思います。
その点で、IBMのHome Page Builderにせよ、このLEFTにせよ、皆さんが期待する
ところは多いですよね。

# 4月から下記大学に移籍します。小田浩一先生と同じ学科です。
# 
# 東京女子大学 現代文化学部 コミュニケーション学科
# 167-8585 杉並区善福寺2-6-1
# <nabe@xxxxxxxxxx>  
# http://www.twcu.ac.jp/~nabe/

> --------------------------------------------------------------------
> 2002年3月14日
> 
> 日本語環境に対応するウェブサイトのアクセシビリティ診断・修正ソフト
> 「LIFT for Macromedia Dreamweaver」日本語版の
> 発売開始について
> 〜 障害者や高齢者にも開かれたアクセシビリティの高いウェブサイトを構築 〜
> 
> 
> ソシオメディア株式会社
> 
>  ウェブサイトの使いやすさに関するコンサルティング業を主業務とするソシオ
> メディア株式会社(社長:篠原稔和、所在地:東京都新宿区市谷砂土原町、資本
> 金:1,000万円)は、米国のソフトウェア会社・UsableNet Inc.(会長:パオロ・
> ブレイニーク、本社所在地:ニューヨーク市)と業務提携契約を締結。このたび、
> 日本のインターネット環境に対応させた、同社開発のウェブアクセシビリティの
> 診断・修正ソフト「LIFT for Macromedia Dreamweaver」日本語版を開発、本年5
> 月下旬から発売いたします。
> 
> 販売は、パッケージ販売とダウンロード販売の2形態。価格は、どちらも65,000
> 円です。なお当社は、『LIFT for Macromedia Dreamweaver』日本語版の開発元・
> 総販売元として、ウェブサイトを運営する企業や公的機関のほか、ウェブ制作会
> 社、ウェブデザイナーやクリエーターなどの制作者、各種教育機関およびその受
> 講生などを対象に、本年(2002年)中に3,000本の販売を予定しています。
> 
>  『LIFT for Macromedia Dreamweaver』日本語版は、昨年(2001年)12月に欧
> 米で発売されたオリジナル(英語)版『LIFT for Macromedia Dreamweaver』と
> 同様、米国・Macromedia社のウェブ制作ソフト「Dreamweaver」上で動き、障害
> 者や高齢者を含めた誰もが利用できるような“アクセシビリティの高い”ウェブ
> サイトを構築するために、ウェブコンテンツのアクセシビリティを診断・修正す
> るソフトです。
> 
> 本製品の最大の特長は、ウェブサイトの制作作業中でも、政府のIT戦略会議の指
> 針や、事実上の世界標準であるW3C(※1)の「ウェブ・コンテンツ・アクセシ
> ビリティ・ガイドライン(WCAG1.0)」、米国の「リハビリテーション法 第508
> 条(※2)」に準拠しているか、アクセシビリティ(バリアフリー度)を半自動
> 的に診断し、ガイド画面の手順に従って簡単にHTML(※3)の問題箇所を修正で
> きる点です。これによって、アクセシビリティに配慮したコンテンツの作成が簡
> 単になり、開発時間の短縮とコスト節減が図れます。
>  
> 特に日本語版では、政府の第5回IT戦略会議(2000年11月開催)で発表された
> 「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツ作成に関する指針」
> のガイドライン項目、機種依存文字・半角カタカナなどに関わるチェック項目な
> ど、日本語環境における特有な問題点を診断・修正する機能を追加しているため、
> わが国におけるインターネット環境に相応しい形でウェブコンテンツのアクセシ
> ビリティが向上できます。
> 
>  なお今後は、アクセシビリティに関する問題の他に、iモードコンテンツの作
> 成基準に関するチェックを行う機能を追加する予定です。また、当社が策定する
> ウェブコンテンツのユーザビリティおよびアクセシビリティのガイドラインを日
> 本語版に追加し、企業向けには企業独自のガイドラインを実装するカスタマイズ
> サービスをオプションで用意する予定です。
> 
>  日本のインターネット環境に対応した「LIFT for Macromedia Dreamweaver」
> 日本語版の主な製品概要は、以下のとおりです。
> 
> 
> 【製品概要】
> 			
> 1.製品名			「LIFT for Macromedia Dreamweaver」日本語版
> 				(リフト・フォー・マクロメディア・ドリームウィーバー)
> 2.価格			      65,000円
> 3.発売日			    2002年5月下旬
> 4.年内販売予定		3,000本
> 5.販売方法		  	1.パッケージ販売:通信販売
>                     2.ダウンロード販売
> 6.日本語版開発/総販売元	ソシオメディア株式会社
> 
> 
> 【主な機能と特長】
> 
> 
> 1. 制作作業の途中で、ウェブコンテンツのアクセシビリティを診断・修正できる
> 
>   従来のいわゆる「アクセシビリティチェッカー」は、ウェブサイトのデザイン・
> コーディングなどの完成後でないとアクセシビリティを診断できなかったが、本
> 製品では「モニター機能」を使用することで、制作途中に診断できる。また、
> 「修正ウィザード機能」や「ALTエディタ機能」によって、HTMLのテーブル・画
> 像・スクリプト・リンクなどの記述や、画像データのALT属性(※4)の記述をウェ
> ブサイト全体で包括的に修正できる。
> このため、従来は手作業で行われていた工程が効率化され、制作現場の生産性が
> 向上し、制作コストの大幅な削減が可能になる。
> 
> 
> 2.豊富な解説を参照することで、アクセシビリティに関する知識やノウハウを習
> 得できる
> 
>   「リファレンス画面」をはじめとする詳細な解説や、関連サイトへのリンクに
> よって、ユーザビリティやアクセシビリティのガイドライン項目に関し、注意点
> や守るべきルールなど、広範囲にわたる情報を参照することができる。こうした
> 情報を作業の流れの中で自然に参照していくことで、作業者はアクセシビリティ
> に関する知識やノウハウを習得できる。
> このため、特に人間の主観的な判断が必要な項目について、作業者の学習効果
> (理解の深まり)が修正内容の適切さと生産性の向上に反映される。
> 
> 3.レポート作成機能により、アクセシビリティに関する品質保証のツールとして
> 活用できる
> 
>   IT戦略会議の指針やW3Cのガイドラインなどの公的な基準に照らして、アクセ
> シビリティをチェック・修正した結果を記述する「レポート機能」によって、ウェ
> ブ制作の発注者や運営責任者などに対し、当該サイトのアクセシビリティに関す
> る状態を報告することができる。
> また、自動生成されるレポートを報告書として活用すれば、制作現場における品
> 質管理や発注者に対する品質保証のための強力なツールとなる。
> 
> 
> 【動作環境】
> 
> 対応OS              Windows:Windows 95/98/ Me /2000/ XP
>                     Macintosh: Mac OS 8.6/9.*
> 対応CPU             Windows:Intel Pentium Processor同等以上
>                     Macintosh:Power Mac
> 対応ソフトウェア		Macromedia Dreamweaver 4.0
> 必要メモリ          64MB以上
> ハードディスク空き容量		Windows:110MB以上
>                           Macintosh:135MB以上
> 表示画面			800×600ドット、256色以上
>              (1024×768ドット、16ビットカラー推奨)
> メディア			CD-ROM
> 
> 
> <参考1:ウェブアクセシビリティの背景>
> 
>  インターネットの普及により、物理的な行動に制約の多い障害者でも、様々な
> 情報を瞬時に入手することができるようになりました。しかし、その一方で、注
> 目度を高めるためにイラスト・アニメーション・派手な色彩などのデザイン性を
> 過剰に優先したサイト、制作作業を簡略化した結果、必要な記述要素が欠如して
> いるものなど、障害者・高齢者を軽視したサイトが多くあることは否めません。
> 
>  たとえば、視覚障害者の多くは「音声ブラウザ」を使用し、ホームページの情
> 報を耳から得ていますが、ALT属性(画像の意味内容を文章で言い換えた情報)
> (※4)のない画像は、それが何かを理解できません。また、音声情報は一度に1
> つの情報しか伝えられないため、健常者がひと目で判断できる表組みやフレーム
> 全体を把握することは難しいなど、多くの問題が発生しているのが現状です。
> 
>  また、障害者だけに限らず、視力が低下している高齢者にも、小さなサイズの
> 文字が読みづらく、小さなボタンやリンク部分にはマウスポインターが当てにく
> い、といった問題が発生します。他にも、背景と似通った色の文字は、色覚障害
> 者でなくても読みにくいものです。
> 
> 最近では、このような現状を解決するために、総務庁などの省庁や地方自治体、
> 一部の民間企業などから、「ウェブアクセシビリティ」に配慮したウェブサイト
> づくりが徐々に広まりつつあります。障害者、高齢者にも使いやすいウェブサイ
> トは、パソコン初心者をはじめとする健常者にとっても使い勝手がよいと考えら
> れるからです。
> 
> 
> <参考2:会社概要>
> 
> ■ソシオメディア株式会社
> 
> 社 名		ソシオメディア株式会社
> (英文表記)	sociomedia, Inc.
> 本社所在地	〒162-0842東京都新宿区市谷砂土原町3-4-2 市ヶ谷グリーンプラ
> ザ032
> TEL:03-5206-6787   FAX:03-5206-6823
> E-mail: info@xxxxxxxxxxxxxxxx/
> URL		http://www.sociomedia.co.jp/
> 設 立		2001(平成13)年3月
> 資本金		1,000万円
> 代表者		代表取締役社長  篠原 稔和(しのはら・としかず)
> 事業内容	1.ウェブサイトの使いやすさに関するコンサルタント業
> 		2.コンピュータネットワークシステムの研究業務
> 		3.コンピュータネットワークシステムの設計および開発業務
> 		4.コンピュータインターフェースの設計と開発業務
> 		5.書籍の企画、翻訳、出版
> 		6.セミナー、講演会における講師派遣
> 		7.前各号に付帯する一切の業務
> 
> 
> 
> ■UsableNet Inc.
> 
> 社 名			UsableNet Inc.
> (邦文表記)		ユーザブルネット社
> 本社所在地		83 Mercer Street, 2nd Floor, New York, NY 10012, United
>               States
> TEL:+1-212-965-5388   FAX:+1-212-965-5391
> E-mail:contact @usablenet.com
> URL			http://www.usablenet.com/
> 創 業			1998年5月
> 代表者			Chairman(会長)  Paolo A. Brajnik
> 事業内容		1.ソフトウェア開発
> 			2.ASPサービス開発
> 			3.各種関連サービス
> 会社概要		ユーザブルネット社は、米国・ニューヨーク市に本社、イタリアに
> 研究開発部門を置くソフトウェア開発販売会社。
> ウェブサイト開発者向けに、ユーザビリティ(使い勝手)とアクセシビリティを
> テストできるアプリケーションを提供しています。
> 同社のソフトウェアツールにより、ユーザビリティやアクセシビリティの国際的
> なガイドライン(W3C/WAI WCAG1.0、リハビリテーション法508条 など)や各企
> 業独自のガイドラインを、対象サイトが満たしているかを、迅速かつ効果的に検
> 証することができます。
> 
> 同社製品は、自社のウェブサイトと販売代理店を通じて、主に全世界で販売され
> ています。

--
渡辺隆行 <WATANABE Takayuki>