Re: some problem with NAP ML
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- Subject: Re: some problem with NAP ML
- From: TadashiTZN@xxxxxxx
- Date: Sun, 11 Jul 1999 18:32:44 EDT
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中根雅文様
In a message dated 99.7.9 2:08:10, you wrote:
<< 私自身の海外出張などもあって、なかなか NAPを前進させられなくて申し訳
ありません。 (自分自身、かなり歯がゆい思いをしているのも事実です。)>>
いやいや、私の方こそ、中根様にお任せしっぱなしですみません。
聴覚障害者関係の関連情報について、提供しておきたいと思います。
1.電気通信アクセス協議会の調整部会が6/23に開かれ、全難聴の提案した
「聴覚障害者向け通信機器の機能のチェック」について、協議しました。
これは、事業者部会が利用者の意見も聞かないうちから郵政省の指針に出ている
機能に付いて調査を始めていることから、そうではなくて具体的に必要になって
いる機能、例えば音声拡声機能、補聴器用コイル内蔵、通信状態の文字表示など
があるかどうかを調べるべきだと提案していたものです。
これについては、追加という形で調査されることになりました。
また、アクセスビリティは通信機器だけではなくて、通信ネットワークについて
も検討されるべきだと4/2の利用者部会のスタート時点で提言しましたが、
それは事業者部会の方でもこの二つに分けて調査していました。
今後、視覚障害者団体の要望にもとづいて、調整部会が開かれます。
2.障害者の情報アクセス権と著作権の問題で、障害者放送協議会主催で6/4に
衆議院会館で「障害者の情報アクセス権と著作権を考えるシンポジウム」を
開催し、そこで採択された要望書を文部大臣宛に提出しました。
これに基づいて、文化庁長官官房著作権課と6/18日に話し合いを行い、回答も
文書で頂きました。また、8/3には、著作権審議会で全難聴、全日本ろうあ連盟
聴力障害者情報文化センター、障害者リハビリテーション協会がヒアリングを
受けることになりました。
デジタル化時代になって、著作権法もいろいろ改訂されようとしていますが、
障害者の情報アクセス権がますます弱められたままになっていることが問題です。
著作権者側の理解が不十分ですが、私たちの働きかけも弱かったことは否めま
せん。
7月にアメリカで開かれた全米図書館協会の大会で特別なニーズを持つ人々に
関する分科会で、障害者のアクセス権を保障するために著作権問題に取り組む
ことがパネルディスカッションで話し合われました。今後、WAPOやユネスコ
に働きかけることになっています。ユネスコの最大の分担金拠出国は日本です
ので、積極的にリードすることが求められます。
3.11/20にTAO渋谷・上原リサーチセンターで、キャプショニングに関する
ワークショップが開かれます。会場は、早稲田大学国際会議場。詳細はまだ
公開されていません。
11月に、全難聴と全日本ろうあ連盟が一緒になって、「聴覚障害者のキャプショ
ニング-字幕放送シンポジウム」の開催の準備をしています。デジタル放送時代の
字幕放送はどうなるのか、著作権問題をどう解決していくのかが問われています。
情勢が先に行って、聴覚障害者がしらないままという状況があります。
通信と放送が融合する時代に、はっきりとした要望を出しておく必要があります。
デジタル放送について、視覚障害者側の要望は何でしょうか。