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　こんにちは、石川准といいます。

　本業は社会学とくにアイデンティティ論をやっています。また障害学研究ネ
ットワークというｍｌを主催しています。いきなり宣伝になってしまいますが
、近く長瀬修さんと私の編で「障害学への招待」という本を明石書店というと
ころから出します。障害の文化というのがテーマになっています。私はそのな
かではテクノロジと文化とアイデンティティのからみについて論じています。
テクノロジによる障害の克服と差異の肯定へと分岐していく障害者のアイデン
ティティという話です。

　ところで、もうひとつかなり時間を使ってやっていることに視覚障害者用の
ソフトウエアの開発があります。
　自動点訳ソフト、画面読みソフト（スクリーンリーダ）、エディタ、ブラウ
ザなどを作っています。自動点訳ソフト以外はDOSプラットフォーム用です。
　とくに今年はブラウザの開発にはまっていました。けっきょく、どうにもな
らなかったのはscriptでした。java scriptはかなり広く用いられていますが、
これは自前ブラウザではどうにもならないものでした。少なくとも私の実力で
はおてあげでした。幸か不幸か、java scriptはlynxなどでもだめだし、ネスケ
やIEの音声プラグインでも対応できていません。唯一NetscapeやIEとスクリー
ンリーダーの組み合わせでのみ適応できるのでしょうが、そのためにはスクリ
ーンリーダーがかなりがんばらないといけません。ユーザーも楽ではないかも
しれません。
　java scriptほどではないけれども、sslもそうとう困りました。よほどのこ
とをしないかぎり、デファクトとなっているプラットフォーム、ブラウザを使
うことを強いられていることに不自由や不快を感じています。
　人はなじんだ道具を長く使いたいものなのに、それを許さないのが今日の情
報社会だと感じています。

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                Jun Ishikawa (professor and doctor of sociology)
                The University of Shizuoka 
                Faculty of International Relations
                Voice and Fax: +81-54-264-5325
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/~ishikawa/